人生で一番幸せだった日

~今まで生きてきた中で、一番幸せです~

当時14歳の若きスイマーの名言ですが、

皆さんにとって、人生で一番幸せな日はいつでしたか?

 

長年生きているとそんなに簡単にあげるのは難しくなってきますが、私の場合、仮に100年生きられたとしても(笑)、確実にトップ5に入るであろう日が『11歳のクリスマス🎅』です。

 

小学5年生だった私は、もともと一年でぶっちぎりで大好きだったクリスマスを、もっとすごい日にしてやろうと、一人入念に計画を立てていました。

そう…“サンタクロースの存在を証明してみよう!と。

 

おしゃべりで隠しごとが苦手だった当時の私が、親にも姉にも友達にも、誰にも言わずに実行した初めてのミッションが、サンタクロースに手紙(いや質問状?)を書いて、見つからないように寝る前に窓の外側に貼っておく。というものでした。

もちろん、回答を書いてもらうスペースをつくり、サンタさんが忘れた場合と科捜研提出用に備え、ペンもくくりつけて。笑

 

もしかしたら世界を揺るがすほどの大スクープになるかもしれない計画を、家族に言いたくて言いたくてどうにかなりそうなワクワクの一方で、ほんの少しだけ疑いを抱いていた両親に事前に伝えてしまったら、真実が歪められてしまうかもしれない・・・・という、今思うと子供なりに人生をかけた、かなり真剣で複雑な心境だったように思います。

 

そして12月25日の朝、幸せの眠りから覚めた私は、サンタクロースがこの世に存在することを知ったのでした。枕元に置かれたプレゼントと一緒に、筆記体の英語で書かれた手紙の回答が添えられていたのです。

 

朝からスーパーハイテンションで証拠の手紙と、内緒にしてきた秘密計画を打ち明けた私とは正反対の、寝不足で調子の悪そうな両親と姉の「すごいね。よかったね!」という微妙なテンションとの温度差。。。

 

その瞬間に、私は真実を悟ったのでした。

 

疑り深く、ちょっとませていた当時の私が、クリスマスとサンタクロースという世界に対してだけは、なぜかものすごくピュアでいたことが、関係者の間では今でもネタにされるほどですが(笑)、我ながら当時の自分が微笑ましくもあります。

 

そして、寒い夜に偶然見つけた窓の外の張り紙を、すやすや眠っている私を起こさないように隣の部屋の窓から屋根に下りて剥がし、深夜に一生懸命、それも英語で回答を考えてくれた両親と姉の姿を想像すると、おかしくて何とも言えない温かな気持ちになると同時に、毎回泣けてくる私なのでした。