流れが変わる気配を感じる

全てが急展開すぎて、自分が一番驚いているのですが、来月から再び会社員をすることになりました。

 

2020年というのは、コロナが流行し始めて世界中が暗黒期へと突入した年と言えるのかもしれませんが、私にとってもこの年から現在までの4年近くの月日は、退職をしたり、介護の末に父親が旅立ったり、残された家族がギクシャクしたり等々、内心コロナどころではない人生の暗黒期に入ってしまったような感覚がありました。

もし私が100歳の大往生で、いまわの際を迎えて人生を振り返ることになったとしても、恐らくこれ以下はもうないのではないか・・・と、根拠のない確信を持てるほどの深い悲しみを、これでもかと味わったような。

 

つい先日、“はてなブログ開設1年が経ちました” というお知らせが届きました。更新こそ超細々ではあるものの、頻繁に色々な皆さんのブログを読みにいったり、時にコメント等で交流させていただいたことは、間違いなくそんな日々の生活に彩を添えてくれました。

そう考えると、この暗黒期がなかったら、絶対に、絶対にブログを始めることはなかったと思われる身としては、暗黒という名の意味のある期だったのかもしれません 笑。

 

話が飛んでしまいますが、以前の記事でも書いたことがある通り、小さな徳を積んでいく “神様ポイント” のような存在こそ信じてはいるものの、いわゆる神社仏閣巡りとは縁遠い私なのですが、ひょんなことからとある神社へ一人赴くことになりました。

愛知県の蒲郡市にある竹島は人気の観光地なのですが、徒歩でしか渡れない橋の先に浮かぶ竹島を境内とした八百富神社は圧巻でした。島全体が国の天然記念物に指定されているというのを肌で感じる、まさに別世界に入り込んでいくような感覚を味わうことができます。

 

10月の強い日差しの下、2年ぶりに乗った電車と往復2時間かけて歩いた、この八百富神社参りは、既に様々な幸運を運んでくれました。それはまるで人生の風向きが変わる合図のような・・・というのは言い過ぎでしょうか。

 

まずは行きの途中、暑さと疲労の中で歩いても歩いても着く気配がない不安から立ち寄ったコンビニで、50代くらいの女性店員さんが、2人して各々のスマホを手に、忙しい中で地図を確認して優しく教えてくれました。

 

次に帰りの駅の構内で、なぜか大量の小銭をぶちまけるという失態をおかしてしまい、呆然としていたところに、周囲にいた大学生と思われる女性達がどこからともなく3名ほど現れて、ものの数秒でそれぞれ拾った小銭を、優しい言葉とともに財布に戻してくれて一瞬で立ち去り、あっという間に小銭入れがパンパンに戻るという、イリュージョンみたいな経験をしました。

 

女神のような彼女たちのおかげで、体の疲れもぶっとび、“世界はやさしさで溢れている…“ などと心の中で何度もつぶやいてしまったわけですが、ふっと思ったのです。

「そういえば、八百富神社の神様は女性だったはず」と。

そう・・・私、会ってしまったのかもしれません。笑

 

そして極めつきは、その2日後。そんな都合のいい職場など存在しないことを承知で希望していた、わがまま条件をほぼ満たす求人情報を、レア案件としてこれまた初のエージェントから紹介されることになり、リモートでの面接等を経てあっという間に内定を頂くことができました。

 

ここまでたった一週間。ただの偶然なのか、よいしょっ!といつもとは違う行動をしたからなのか、やっぱり神様の仕業なのか…わかりませんが、いつになく面白くて不思議な感覚を味わった日々でした。

 

とはいえ、これからしばらくの間は、心身共にフル回転になるでしょうし、神様!話がちがうじゃ~ん!なんて言いたくなる瞬間もあるかとは思いますが、この久々に味わった、“流れが変わる気配” みたいなものを感じる感覚だけは、これからも大切にしていきたいなぁ…などと思ったのでした。

 

 

橋の先に見える丸い島が竹島。島全体が国の天然記念物に指定されている