脳の回路が開通する感覚

皆さんは、「脳内革命」という名の本をご存じですか?

今から25年以上前のことですが、医学博士である春山茂雄氏の著書で大ベストセラーになり、“脳内モルヒネ” なんていう強烈な言葉もインパクトを残しましたよね!

 

なぁんて、当時はまだ生まれていない方や、元々興味のない方も多々いらっしゃると思います。一言でいえば

「プラスの発想こそが、人を楽しくするホルモン=脳内モルヒネ を発生させ、心身にとって最高の薬になる。ということを医学的、科学的に明らかにした画期的な本」

ということで、当時はその発想が画期的すぎて⁉賛否両論あったと記憶しています。

 

単に大ブームに乗っかって読んだだけの学生だった当時の私には、画期的でこそあったものの、若さと経験の乏しさからか、その内容が現実味を帯びていなかったような気がしていましたが、今読み返してみると、マインドフルネス的な要素等々、現在では常識になりつつあるような部分も多々あって、再読の醍醐味を感じました。

 

 

ところで皆さんは、「脳の回路が開通する感覚」を味わったことありますか? 

 

本当なら今回はここから始めるつもりだったのですが、脳について考えていたら、本棚にあった「脳内革命」が目に留まり、手に取ってしまい、読み始めてしまって脱線・・という経緯があり、決して脳内モルヒネについてお話したいわけではありませんので、ご了承ください。笑

 

「脳の回路が開通」というのは、未使用でふさいでいる膨大な脳神経のうちの一本が、とある瞬間に開通して通常の脳の回路としてつながったようなイメージ…とでも言いましょうか。

医学や科学的な根拠は一切ない、自分だけの勝手な想像からくる感覚のことなのですが・・・どうか引かないでお付き合い願います。

 

この感覚でいうと、生まれてから成長期に至るまでは、毎日新しい事ができるようになったり学んだりして、開通祭りのような日々なのかもしれませんが、大人になるにつれて悲しいかな開通どころか、せき止められてしまったり、退化の一途をたどりがちで、維持することもままならないようなイメージがあります。(最近の研究では脳神経細胞は一生増え続けるという説も出てきたみたいですが…)

 

単に新しいことを始めただけでは、(それだけでも既に良い効果は沢山あると思いますが)ここで言う開通とまではいかないのがやっかいなところで、ある地点まではむしろ暗く険しい道を進んでいるのだけれど、ふとした瞬間にぱっと明るく開けてくるような、もっと言えば、さっきまでできなかったことが、この瞬間から日常になった!みたいなことが起こったときに、“あっ開通した!!” となるわけです。笑

 

大人になってからの人生の中で、私にとっての最大の開通は、カナダへ語学留学をして半年くらい経った頃でしょうか…全神経を集中しても、ついていくのがいっぱいいっぱいだった英語の授業が、いつのまにかリラックスしながらでも、聞き取れていることに気づいた時だったように思います。これぞ記念すべき開通の真骨頂だと思うのですが、せっかく開いた、貴重な太い回路が今ではかなりふさがれつつあり、完全封鎖だけは避けたいと、めちゃくちゃ焦っているところです。

 

最近では、やや細い回路ではありますが、箸を左手でまぁまぁ使えるようになった時や、カラオケに行って、本来ならば長渕剛BON JOVIを一生歌っていたいところをあえて、ヒゲダンやKingGnuに挑戦し、当初は考えられなかった高得点をたたき出した時・・くらいでしょうか(笑)

 

日々、色々な皆さんのブログを読んでいるうちに、仮に “作文に関係する脳の太い回路” みたいなものがあるのだとしたら、一刻も早く開通して、その存在を実感してみたいと思わずにはいられなくなった私なのでした。

 

皆さんは最近、脳の回路が開通することありましたか!?