「言葉にできない、そんな夜。」にはまってしまった

皆さんは、自らを振り返って

“あぁ、人は変わるもんだ・・・” なんて思うこと、ありませんか?

私の場合、その一つが「Eテレの国語番組を観るようになったこと」です。

 

ご存じの通り、EテレとはNHKの教育テレビのことです。昨今のテレビ離れに加えて、もともと地味なイメージさえあるチャンネルなだけに、既にこの記事を読む意欲までなくされているかもしれないところ、本当に心苦しいのですが、ここで私のEテレ視聴歴をざっくり振り返らせてください。笑

 

幼少期:“おかあさんといっしょ”  “たんけんぼくのまち” 

思春期:海外ドラマ “フルハウス

青年期:英語関連を少々

 

恐らくもっと見ていた気もするのですが、記憶にあるのはこんな具合です。テレビ全盛期の頃は民放の番組の方にどっぷりとはまっていた身としては、NHKの、それもEテレの国語に関する番組話を、皆さんにしたくなる日が来るなんて・・・人は変わるものです。

語学、料理、育児、ガーデニング、健康、囲碁将棋、手芸、スポーツ、ドキュメンタリー等々、多岐にわたる分野の番組がある中で、見逃さないように録画予約までしているのが、毎週火曜日の夜10:45~放送している

『言葉にできない、そんな夜。』

 

「この気持ち、何ていう?」

「言葉にできないその気持ち、こよい言葉にしてみませんか?」

をキーフレーズに、日常生活で誰もが感じる、言葉にするのが難しい複雑な感情について、スピードワゴン小沢さんの絶妙なMCのもと、毎回4名のゲスト(作家・ミュージシャン・俳優・アイドル)とともに、ぴったりとはまる言葉の表現を探していく・・という“新感覚国語エンターテインメント番組” です。

 

ちょうど1年前に放送していた、第1シーズンの4~6回目に、作家の朝井リョウさんが出演されるのを知って見始めたのがきっかけで、ドハマリしたのですが、半年で終了してしまい気落ちしていたところ、今年も4月から第2シーズンとして始まったことで、すでに火曜の夜が楽しみになりつつあります。

 

「寝落ちする直前の気持ち」とか「久しぶりに帰省して実家のにおいをかいだときの気持ち」みたいなお題に対して、自分でも考えつつ、ゲストの皆さんの感性豊かな回答を見るのが楽しみなのですが、その中でも作家はもちろん、作詞を手掛けるミュージシャンの方々の言葉選びや表現力には、毎回 “ほぉ~!!” と声に出して唸ってしまうほど、魅せられるものがあります。

 

私自身、事あるごとに “うまく言葉では言えないんだけど・・・” なんていうのが口癖になりつつあった時期もあり、それが複雑な感情であればあるほど、言葉で表現することを最初から諦めたり、逃げていた気がしないでもないのですが、それらを宝物のような言葉でぴったりと表現してしまう人を見てしまうと、痛いところを突かれたような気がして、少しですが意識が変わってくるのを感じます。

 

なぁんて熱い思いを、身近な誰かと直接話したいと思って周囲に伝えてはみたものの・・・何せEテレを視聴している人が、なかなか見つからないという厳しい現実にぶち当たりました。笑

 

ということで、この番組をご存じの方、いらっしゃいませんか?