やっぱりプレーンが好き!

食べることが大好きです。そして自慢じゃありませんが、好き嫌いがないので、何でも美味しくいただける選手権があったら、けっこう上位に食い込めるのではないかとさえ思っています。

 

カステラ、かりんとううなぎパイ

お土産で頂けたら小躍りするほどテンションが上がる、私の中でここ数年の銘菓トップ3なのですが、小躍りから控えめな拍手に変更せざるを得ない残念な事件が、立て続けに起こってしまいました。

 

長崎に行ったから、本場のカステラ買ってきたよ~!

と、差し出されたのは・・・・・チーズ味。

観光地に美味しそうなかりんとうがあったよ~!

と、ドヤ顔で買ってきてくれたのは・・・・・桜味。

浜名湖といったらうなぎパイでしょ~!

今度こそ勝利を確信した私の前に置かれたのは・・・クラッシュナッツ入。

 

 

はい、わかっているのです。これらがどれだけお洒落で、もちろん美味しくて、おまけにちょっと高かったりもすることを。

 

期間限定〇〇味!の商品がすぐに売り切れたり、味変(あじへん)という行為が当然になりつつある世の中を考えると、昔ながらのプレーンのカステラ、黒糖味のかりんとう、ノーマルなうなぎパイ、という方に小躍りしてしまうことが今の時代、恐らく少数派であるということを。笑

 

新しい感覚自体に決して抵抗があるわけじゃないのに、なぜか食べ物に関しては特に、素材の味とかプレーン的なものの方により美味しさや、もっと言えば贅沢な味わいさえ感じてしまうのが、自分でも不思議です。

 

なので、炊き立てのふっくらご飯の上に、何かをのっけようとしている人を見ると、うそだぁ~と心の声が出てしまったり、近所で評判のパン屋の食パンや、プレーンの素朴な味が大好きだったカレー屋のナンまでも、最近なんだか甘くなってきていることに、(訪れたこともない大阪弁で)なんでやねん!と、悲しい独り言を発してしまうくらい追いつめられているわけですが・・・これって、例えば日本車のモデルチェンジの早さとか、テレビ番組のセットとかテーマソングが、慣れた頃に一変すること等々…にも通じるのでしょうか!?

ちなみにモデルチェンジと言えば、私しか知りませんが “黒いパンプス事件” が有名です。

 

自分の足に合う靴、特にヒールのあるパンプスとの相性というのは、値段が高ければ良いという単純なものでもなく、かなりやっかいなものです。

 

以前の職場で黒いパンプスが必須だったこともあり、ありとあらゆるタイプにチャレンジすること数年、血だらけになったり、激痛に耐えたりと紆余曲折を経て、とうとう運命的な出会いが訪れます。

 

それはとあるショッピングセンターのオリジナルブランドとして売られていた、いたってシンプルなパンプスだったのですが、足を入れた瞬間、シンデレラってこんな気持ちだったのか・・・と確信するほどのフィット感でした。

 

とうとう見つけた100点満点のパンプスを、何度も何度も買い替えては履き続けること10年余、既に平和ボケの域に達していた私は、まさかこのパンプスがモデルチェンジという名の下、消えてなくなってしまうことなど、一ミリも頭にありませんでした。

 

この想定外のモデルチェンジ後は、先代がシンデレラだったのが嘘みたいな違和感しかない別物に変わってしまったことで、せっかく手に入れた安寧の日々が再び脅かされ、黒いパンプス探しの旅が意に反して再開されて現在に至ります。

 

ちなみに姉は、半世紀近くを生きてきて一度も出会ったことがないという、100点満点の黒い靴を未だにずっと探し続けています。そして私がそれを “幻の黒い靴”と密かに呼んでいることを知りません。笑