中年体育という言葉に反応してしまう

あけまして、おめでとうございます。

あっという間に4日になってしまいましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は何だかんだで平穏な日々を過ごしております。

 

とはいえ、年末年始は読書から離れていたこともあり、今年の記念すべき1冊目は何を読もうかと考えたところ、角田光代さんの「なんでわざわざ中年体育」という、新年最初にふさわしいのか謎の本を手に取ってしまいました。笑

ここ最近、しっかり “体育的なもの” をしたいと思っていた深層心理が働いて反応してしまったのかもしれません。

 

こう見えても(見えてない⁉)子供の頃から体育が大好きで、小学校から高校まではかなりハードな運動部、大学から社会人初期頃までも、ゆるいサークルではありますが定期的にバレーボールやバスケットボールをしていました。またオリンピックなどスポーツ観戦も大好きです。

 

と、自分で書いておきながら、これ本当に過去の私だろうか?と他人事に感じてしまうくらい、ちゃんとしたスポーツから長年遠ざかってしまっているのですが、せめて家の中でもできる何かをしないと、将来えらいことになりそうだと焦り始めた30代の初め頃からは、週2、3回ペースで軽めの筋トレやストレッチをゆる~く続けております。

 

そしてコロナ禍になってからは、前進なのか後退なのかわかりませんが「ラジオ体操」をほぼ毎日やっています。ラジオ体操というのは、第一第二両方のことですよ!って偉そうに言うのもなんですが、皆さんは第二の方、覚えていらっしゃいますか?

私は何十年ぶりかで忘れかけていた第二をYouTubeで確認した時は・・・たまげました。笑

というのも、子供の頃は特に何も感じなかった、健康的なお姉さん達の、全身の神経が行き届いた一糸乱れぬ動きと独特な映像に、何だか衝撃をうけたからです。また細部まで真剣に見てみると、実は複雑でそれなりに負荷のある運動であることがわかりました。

 

もちろんあそこまで完璧な第二には遠く及びませんが、あのシュールな映像をいつも頭に浮かべて日々精進したところ、結構な全身運動で身体が整うような感覚になりました。

特に、女優の米倉涼子さんが「ラジオ体操は絶対に裏切らない」とコメントされていたニュースを見てからは、自信から確信にかわりました。笑

 

ということで、今年こそもっと運動らしい運動をしよう!と思いながらも、同じカロリーの運動なら1キロのランニングよりは、一人カラオケで1時間歌い続けた方が楽しいし、気も晴れるよなぁ・・・なんて悪魔のささやきが早くも聞こえてくるのは気のせいでしょうか・・・。

 

 

今回読んだ「なんでわざわざ中年体育」には、走るのも汗をかくのも嫌いで、30歳頃までまともな運動経験もなかった角田さんが、ボクシングジム通いを皮切りに、今ではフルマラソンを何度も完走し、ボルダリングやトレイルレースと呼ばれるものまでチャレンジしてきた軌跡が綴られています。

いつもの小説やエッセイとは全く異なる構成で、スポーツを始めるきっかけを探している方やマラソンに興味のある方にとっては特に面白い内容かと思います。

さて皆さんは、運動好きですか?