泣きながら笑った経験、ありますか?
皆さんは泣きながら笑った経験、ありますか?
笑いすぎて涙がでてきた…のではなく、(嗚咽に近いくらい)泣きながら、(爆笑に近いくらい)笑ってしまった…みたいなこと。
というのも何年ぶりかでNHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を毎週見ているのですが、嗚咽とまではいかなくても、涙腺がゆるんでポロっと落ちてきた…と思った直後にぷぷっと笑わせられる瞬間を何回か経験し、「あれ⁉この感覚、昔どこかで強烈に味わった気がする・・・」と何だかものすごく心がざわついたのです。
それは忘れもしない、2011年に映画館で『ステキな金縛り』を観たときのことです。昔よく見ていたドラマ『振り返れば奴がいる』や『古畑任三郎シリーズ』等が、三谷幸喜さんの作品であることさえよく認識していなかった無知だった私は、ただのふざけたコメディをわざわざ映画館で見なくても・・・なんて内心思いながらも、友人の誘いに乗ったのでした。
が、しかし!スタート直後から法廷での被告人役に、あの “愛は勝つ” で一世を風靡したKANさんが登場してきただけで、何だか一人で地味な笑いのツボにはまってしまい(今でも思い出すだけで顔がニヤけてしまう。笑)早い段階で心をつかまれてしまいました。
その後も、涙が出るほど笑わせられたかと思うと、ほろっときたり…感情がジェットコースターのように揺さぶられ、その極みが、嗚咽しながら爆笑してしまう、という前代未聞の衝撃体験なのでした。
以来、三谷さんのエッセイや作品を多々拝見して、三谷作品がチャップリンや彼の『喜劇と悲劇は紙一重』という思想からも大きな影響を受けて、綿密に作りこまれていること等を知り、妙に納得させられ、ファンになってしまいました。
絶対に、絶対に、笑ってはいけないような真剣な場面において、コントレベルの面白いことが起こってしまう…みたいな、笑い上戸には拷問に近いシチュエーションって忘れた頃にやってきますが、人生のドラマってこんなところにもあるのかな、なんて思う今日この頃です。笑
明日の『鎌倉殿の13人』も楽しみだ!