年末一人会議の結果報告

今年もいよいよ残りわずかになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか? 今日は帰省ラッシュのピークのようですね。

 

かくいう私は、久々に学生時代の集まり等が計画されていたのですが、コロナの猛威で中止になってしまい、結局ほとんど出かけることはなさそうな予感がしています。

 

そして毎年この時期になると、今年一年を振り返りつつ、翌年にかけてのイメージを膨らませるという「一人反省&未来会議」を開催する習性があります(笑)。

 

大人になるにつれて、意識しないと新しい経験をするという機会がどんどん減っていくことに、寂しさと危機感を抱いている身としては、それがどんな些細なことであっても、毎年なにかしらのチャレンジができたらいいなと思いながら日々過ごしています。

 

なので今年に関しては、年末に近い時期ではありましたが、こうしてブログを始めたことで毎日が新しい経験だらけになり、100点満点になりました(自分にあまい・・・笑)

 

これまで、興味深く真剣に皆さんのブログを読ませていただき、ただただ楽しんでいただけの自分が、書いてもみる側になることには、正直かなりのエネルギーを伴いましたが、実現してみて本当によかったと思っています。

読むだけでは絶対に味わえなかった貴重な経験をすることができ、すでに感謝の念でいっぱいでもあります。そして、ほんの二分で読めてしまう文章にも、どれだけ作者の思いがつまっているのか…ということも生意気ながら痛感したしだいです。

 

恐らくこれから先は、楽しいことばかりではなく紆余曲折あると想像しますが、今この時の感情を大切に、できる限りマイペースで続けていくことができたらなぁと思っております。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

そんなわけで、文章を生業としている作家さんに対して、あらためてリスペクトの気持がわいてきますが、その中でも吉本ばななさんの感性と表現力には圧倒されるものがあります。

私自身がいわゆる標準的な道からいったん外れる選択をした時、そして今現在も、事あるごとに読み返したくなる彼女のエッセイにある言葉です。

 

 私たちはいつの頃から、こんなにもなにか高みを目指さないといけなくなったんだろう。

 いつから、少し先を見越して対策をたてていないといけなくなったんだろう。

 のんびり生きたら社会的落伍者みたいに思われてしまうようになったんだろう。(中略)

 別にいいではないか、全く社会に参加しないと言っているわけでもないが、飼い殺されるわけでもないよというところをちょうどよくバランスしていれば。

 生きていける分稼いで、自分にとって快適な環境を知恵を尽くして探して、探求していく道の半ばで命尽きればいいのではないだろうか。

 明日できることは明日やるという程度のゆるみでは、仕事が全くできなくなったりはしない。どこかでむりをするとあとで必ずそのゆがみがなにかの形で現れる。

 その法則さえ本気で信じていれば、なにも怖いものはない。わくわくした気持ちでフレッシュなエネルギーに触れることも楽しみになる。わくわくしないからこそ不安だったり保身ばかり考えたりするのではないだろうか。(中略)

 よく寝て、健康で、時間もたくさんある感じがして、たくさん考え事もできて、もし考え事が嫌いな人はたくさん体を動かして、お金も贅沢まではいかなくても毎日の細々としたものを好きなように買える程度にはあって、たまに旅行に行けて、困ったときに少しまとまったお金が出せたり借りられる程度には信用や貯金があり、毎日していることがわりと好きで、さてでもここは一番ふんばるかな?というときが自然に来たら意外に思わぬ力が出せたから、結果少し高みに登ることができた気がする・・・・そのくらいでいいのではないだろうか。

 浮き足立ってさっさと登る山よりも、確実な歩みで難所を越えることができたほうがいいのではないだろうか?思い出が増え、豊かになり、体力がつき、そして意外なときに意外な助けが来るようになる。そのほうがいいのではないだろうか。

出典:吉本ばなな イヤシノウタ