“笑いの力”の凄まじさを実感
皆さんは、笑いの凄さを実感したことがありますか?
数年前、東京へ行った日を境に、私の人生観が大きく変わることになりました・・・
と、相変わらず大げさな物言いになってしまいましたが(笑)
それは “ルミネtheよしもと” との記念すべき出会いの日になったからです。
当時、人並み程度にテレビのお笑い番組を楽しんではいましたが、その時はなぜか ”貴重な東京出張で、何の楽しみもなく日帰りするなんてやってらんない!” という意味不明な反抗心が燃えたぎり、一度ライブでお笑いを観てみたい…とうっすら感じていたことを思い出し、事前にチケットを一人分手配して出かけたのでした。
冷静になって考えてみると、仕事で行っているくせに、業務終了後に楽しみをくっつけなければならない! なんていういわれはないわけで…むしろそれを実行した場合、新幹線は最終に近くなって、確実に深夜の帰宅になるし……そもそも記念すべき初のお笑いライブに一人で行くっていったい……とか、つっこみどころが満載なのですが、それだけ当時の私は色々な意味で疲労していたと思っていただければ幸いです。笑
そして当日、案の定というべきか⁉早朝からの移動と日中の仕事疲れ、おまけに寝不足からくる頭痛、胃腸の弱り、倦怠感等々…絶不調のオンパレードとなってしまいました。
まっすぐ帰る事も頭をよぎったのですが、せっかく買ったチケットを捨ててしまうのは、もったいなさすぎる!!という(どケチ)根性から、這うようにして満身創痍、人生初の新宿ルミネへと向かったのでした。
もうお分かりかと思いますが、その選択が大大大正解だったのです!
プロの芸人さんによる、生のお笑いの凄さというのは、テレビでのそれをはるかに超えて、途中、笑いすぎて息継ぎのタイミングがわからなくなり、何度か真剣に呼吸に集中したほど、抱腹絶倒ものでした。
真面目な話、笑いすぎて死んでしまった人がいると聞いたことがありますが、これは笑えないけどマジであり得るなと、大げさではなく痛感したほどです。
そして、本当に凄いのはここからなのです!
ライブが終わった帰り道、気が付けば、電車ではシートなど目もくれず立ち、駅ではエレベーターなんぞ眼中にも入れず階段を駆け上がり、新幹線では思い出し笑いで顔がニヤけすぎていたたまれなくなり、偶然持ち合わせていた(コロナ前でだれもしていない)マスクをはめて余韻に浸りました・・・・(これ本当です!盛ってません!笑)
そう、あの絶不調がウソみたいに解消されて、心も体もすっかり元気、どころか、近年まれに見る快調になって深夜の家路についたのでした。
ここまで極端な現象は、その後はそうそう起こりませんが、笑いの力が心身にとんでもない効果を与えてくれる!ということだけは今でも確信しています。
こういった笑いの効果は、様々なところで最近も耳にしますが、プロからの大笑いはもちろん、作り笑いや愛想笑い、それに思い出し笑いでも効果があると言われているのも何だか面白いですよね。
人間、生きているだけで辛いことも多々ありますが、可能な限り笑いの多い人生にしていきたいものです。
先日、題名につられて読んだ『笑いの力』(河合隼雄・養老孟司・筒井康隆著)という本の中に
食事をすると血糖値がどうしても上がるんですが、大学の先生の話を聞いて食事するとガッと血糖値が上がるんですね。ところが、吉本興業の漫才を聞くとあんまり上がらない。笑いがいかに効果があるかということを証明……
というくだりがあって、ちょっと納得してしまいました。そしてこうも綴られています。
『笑う人だけでなく、笑わせる人にまで身体によい影響がある』
皆さんは、笑いの力を信じますか?