“余韻を楽しむ”って贅沢ですか?

ここ数年、ずっとモヤモヤしていた、とある感覚について書いてみようと思います。これを表明した後の皆さんの反応が全く想像できなくて、ちょっと怖い気もしますが、勇気をふりしぼりたいと思います!!

 

なぁんて深刻な雰囲気を醸し出してしまいましたが(笑)

 

皆さんは、“余韻” を楽しみたい人ですか?

 

何だか一流ミュージシャンみたいな物言いで恐縮ですが、歌番組(特に生放送)を観ていると、歌手の方が歌い終わって音が消えたか消えないかの0.3秒くらいで、司会の方が、ありがとうございましたぁ!と、早々に次へ移る場面をよく見かけるのですが、それに何だかモヤモヤしてしまう時があり、あと2秒、2秒でいいから、まだ残っている空気感というか…音の余韻みたいなものを楽しませてほしいなぁ。などと少々贅沢な望み⁉を抱いてしまうのです。

 

秒単位で進行しているであろう司会者に罪はないのですが、途中、乗り気のなさそうな会話やVTR鑑賞なんかをする時間をほんの少し減らせば、

2秒くらいの余韻時間をひねりだせる気もするのになぁ…なんて番組プロデューサーみたいな目線で思ったりして。

きっと大人の事情や、ターゲット世代を意識しての、考えられた構成や演出なのでしょうが・・・。

 

今の時代、ヒット曲を作るには前奏を極力短くしたり、ゼロにしたりすることを意識していると、人気の作曲家が話しているのを以前に見たことがありますが、たった5秒の前奏でさえも最近はサブスクなんかで飛ばされたり離脱されてしまう傾向があるとか…。

そして案の定、終りも短い傾向にあるそうで、そりゃ余韻なんて夢のまた夢なのでしょうよ~!!! と、ヤサグレたくもなってきます。

 

最近話題のコスパ“タイパ”という言葉。

個人的には嫌いじゃなくて、むしろずっと昔から、これらを意識して生きてたような気さえするのですが、私の場合、それはむしろ 遊びというか余白の時間を、いかにたくさん作り出して、じっくり、ゆっくり楽しむか! みたいな方に全力を注いできた両パフォーマンスであって、その自由時間をさらに効率よく⁉カットしてもっともっと・・・

という発想はなかったので、映画館ではエンドロールを最後まで見るのが今も大好きですし(まさに余韻の真骨頂!!)ドラマを倍速で見たりしたら、一番面白いかもしれない「間」を見逃してしまいそうで気が気ではありません(笑)

 

さて皆さんは、”余韻に浸ること” 好きですか?

 

日々のあらゆる余韻をゆっくりと楽しんで味わえるようにコスパとタイパを考えて、今日も雑務にに励んでいる私なのでした。