神様ポイントはある気がする

皆さんは科学を信じますか?

科捜研の榊マリコさんから叱られそうな言葉を発してしまいましたが 笑、科学では説明できないことが世の中にはたくさん存在する・・・というのが私の見解です。

 

もう15年以上前の話になりますが、いつも元気いっぱいだった伯母が、ちょっとした不調を訴え、病院へ行ったところ、ステージ4のガンを宣告されたことがありました。医者の見解を聞いて、周囲のほとんどがお別れが近いことを覚悟したのではないかと思います。

 

それから長い年月が経ち、80代を迎えた伯母は今でも自ら車を運転し、野菜をはじめ美味しいものたちを、サンタさんのごとくせっせと差し入れてくれたり、趣味に旅行に…他の誰よりもパワフルに元気いっぱい飛び回っているのでした。

延命措置的に施した標準治療が功を奏したとはいえ、広がっていたガンが数年で完全に消滅し、大学病院の先生方にも”説明がつかない”と言わしめた伯母の存在は、私にとってヒーローなのです。(女性だけど…)

 

世の中にはなかなか説明のつかない、そして良くも悪くも不思議な出来事や奇妙な現象が多々存在すると思います。スピリチュアルや宗教的な思想に多くの人が興味を持つのも、こういった事と無関係ではないように思えます。

 

伯母の件についても、科学ではなかなか説明できない現象と言えるのかもしれませんが、小さい頃から彼女のことをよく知っている私の中では、確固たる説明がつくのです。

 

というのも、もしこの世の中に“神様貯金”というものがあるのなら、伯母は無自覚の億万長者であったと思うからです。中居正広さんは“神様ポイント”という言葉を使っていらっしゃいましたが、それでいけば、ポイントだけで世界一周に何度でも行けそうな残高があったと思うのです。

ちなみに私は、せいぜいラップ3本と交換できるくらいの残高でしょうか・・・(笑)

 

このような考え方を好まない方もいらっしゃるとは思いますが、小さな徳みたいなものを、何十年にわたって、恐らく本人的には無自覚に、積み続けているように映る伯母の人生は、科学とか理屈みたいなものを飛び越えた、とてつもなく大切なことを私に教え続けてくれています。

 

 

そして今回ご紹介したい本は、荻原浩さんの「愛しの座敷わらし」です。

父親の左遷で、ド田舎の古民家に住むことになった家族5人の、ギクシャクした関係や個々が抱える問題が、その家に住みついていた“座敷わらし”との交流を通して溶けていく…というお話です。

まさに科学では説明できない設定なのですが、荻原さんの爽やかで独特なユーモアのセンスが際立ち、心温まる小説でした。2012年には水谷豊さん主演で映画化もされているようです。