“すり切れるまで愛用”している言葉、持っていますか?

皆さんは人生を送る上で大切にしている言葉や、支えられている言葉を持っていますか?後述する五木寛之さんの言葉を借りれば “すり切れるまで愛用” しているような言葉。

私自身はどちらかといえば、すり切れるほど愛用したCD=音楽の方に支えられてきた感が強いのですが、読書に目覚めて以来、言葉というものにも、人を支える大きな力があることを痛感し始めています。

 

これまで120冊ほど拝読してきた五木寛之さんの著書からは特に、“生きるヒント” をもらい続けているからです。実際『杖ことば』というエッセイ本も出していらっしゃることなどからも、五木さんご自身も言葉の力を非常に大切にして生きてこられた事がうかがえます。

『真のポジティブ思考は、真のネガティブ思考から生じる』という言葉は、数ある五木語録の中でも好きな一つです。他にも本当にたくさんあり、言いたくて言いたくて、そして語り合いたくて仕方がないのですが・・・永遠にしゃべり続けてしまいそうなので、今回は自粛します(笑)

 

そんな、90歳を迎えた五木寛之さんご本人を支えてきた珠玉の言葉たちが凝縮されているだけあって、ご紹介するエッセイ本『折れない言葉』の中には、皆さんにとっても “すり切れるまで愛用” したくなる言葉が見つかるかもしれません。

 

この一冊の本のなかには、私が実際に日々を生きているなかで、大きな支えとなった言葉を自由に選んで感想をのべてみた。

古代中国の思想家もいる。当代の人気アスリートのインタヴューでの感想もある。外国人の言葉もあり、日常的なことわざのたぐいもある。

どの言葉も、私の実生活のなかで実際に役立ったものばかりだ。悩み多き人生の道連れとして手垢がつくほど役立ててほしいと考えている。

言葉には言霊がある。これらの言葉にも不思議な力があると信じて、すり切れるまで愛用してほしいと願わずにはいられない。出典:五木寛之 折れない言葉